【VGC2022】PJCS使用構築Candy式ルナグラスイッチ

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(サムネイル兼レンタルチーム)

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目次

構築経緯

JCS用に構築を組むにあたって多くの構築に採用されるであろうザシアンとガオガエンに強くメタを張った構築を作ろうと考えました。

2匹に有利な並びとしてグラードン+ガオガエンが非常に汎用性が高く使いやすかった為この2匹を軸に構築をスタート。

グラードンを使うにおいてトリックルームが有効だと考えトリラーを考察した結果、トリルを遅延しようとする相手のガエンを一撃で倒すことができるメテオビーム型のルナアーラを採用。

ルナグラのレンタルを使用していた際、1/6スリップ+ルナグラガエンの4匹が強いと思ったがバナがパワー不足だと感じたのでリザードンを採用。

以上を基本選出としました。

トリルをメインに据えつつルナグラが1ジェットで100族、2ジェットで黒バドを抜けることから”スイッチパーティとして運用する”ことがルナグラ構築の最も強い形だと考えました。

 

補完枠にはトリルプランで戦いたいvs黒バド,イベルタルルナアーラが選出できない点がネックだと感じ第二のトリラーとしてポリゴン2

上記5匹に水技が一貫している為トリトドンをそれぞれ採用しました。

原案

ルナアーラ@パワフルハーブ 控えめHC

シャレイ/メテビ/トリル/守る

グラードン@チョッキ 意地HD

断崖/炎パン/岩封/ヘビボン

リザードン@ヨロギ 臆病CS

ブラバ/暴風/熱風/守る

ガオガエン@シュカ 腕白HB

フレドラ/地獄突き/捨て台詞/猫

ポリゴン2@輝石 生意気HD

イカサマ/怪電波/トリル/再生

トリトドン@残飯 図太いHB

大地/冷ビ/欠伸/守る

 

上記を海外大会やランクマで調整し良い感触を得られたので、5月のPJCS予選に持ち込んだところ26-8レート1777を達成しました。

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勝率は物足りないが景品勢が居らず1500帯からガチパとの連戦だった割には悪くないと考えスルー。

 

ここまで全て順調なように見えたが、PJCS予選の上位構築を見ているとザシオーガが爆増しており、特にチョッキオーガ+ゴリラ+怪電波サンダーの増加がキツくこの3匹だけでこちらの全ての動きを完封されてしまいます。

実際に自分でもザシオーガを使いましたが、目立つ弱点は見つからず本番でもこの手の構築が増えると確信した為構築の変更を余儀なくされました。

しかし、ルナグラの練度が上がっており他の構築でより高い勝率を出せなかったので、ザシオーガに厚くしたルナグラを持っていくという選択肢しか自分には残されていませんでした。

 

ルナグラリザガエンは変える必要が無いと感じた為消去法で補完枠を変更することに。

まずポリ2ですがこのポケモンはvs黒バド,イベルその他特殊禁伝(ディアルガ,パルキア,Wキュレム)用ポケモンで、グラードンでガチガチにポリ2を固めて詰ませるもしくはTODという戦術ができた為、本当に外したくはなかったが、特殊禁伝にはグラリザが、黒バドイベルにはバナの眠り粉が強く出て行けると無理矢理納得させフシギバナを再度採用。

次にトリトドンですがこちらの構築にザシアンがいない為トドンでクルクルしていても結局相手を削りきれず負けてしまう展開が目立ったので、レジエレキを採用し殴り勝つプランを取ることで対策した...というよりこれ以外で勝てるビジョンが浮かびませんでした。

 

個別解説

@突撃チョッキ 意地っ張り 日照り

断崖の剣/炎のパンチ/岩石封じ/シャドークロー

203-198-161-x-134-113

H220 A76 B4 D188 S20

一般的なチョッキ型。技構成はポリ2を外したことで要塞化プランが取りづらくなったこと、黒バドとルナに薄くなったことを加味してヘビーボンバーをシャドークローに変更。

岩封は命中率を大きく評価しての採用。イベルvsグラのラス1対面で岩封の有無で結構勝敗が変わる。

炎のパンチはヒートスタンプと違いダイマしてるポケモンにも通る点が優秀。ザシアンにはどちらも確定数変わらないので威力重視というわけでは無いです。

非常に耐久が高く断崖で比較的安定して削りを行うことができこちらのダイマを通しやすくするのに貢献してくれました。

 

@パワフルハーブ 控えめ ファントムガード

シャドーレイ/メテオビーム/トリックルーム/守る

213-106-109-207-127-149

CS252 H4

無課金黒バドレックスだと思っていたら予想以上に強かった枠。

グラと攻めの補完が取れた禁伝枠で主に初手投げしてガエンに圧をかけたり一貫性の高い霊・岩技での削りを担当します。

配分は

  • ファントムガードが外れた後にHP振りのメリットを感じられなかった
  • 1ジェットで相手の黒バドを抜くことができる
  • 相手のガエンにジェット+悪技や捨て台詞で行動される前に倒すことができる

等の理由でS振り。Cは相手のヨロギリザに対して特化してやっとメテオで2/16の乱数で倒すことができる為臆病の選択肢はありませんでした。

JCS当日は催眠術が話題になっていましたがそもそも催眠術から構築を組み始めたわけではなかったので候補には入りませんでした。

自分には会場大会を何度も経験し、催眠技一発の重みをしっかりと理解している人が採用していたように思えました。

 

@命の珠 臆病 サンパワー

ブラストバーン/暴風/熱風/守る

154-x-98-161-105-167

CS252 H4

本構築のエースで主にこのポケモンを強く使うことを目指しました。

技構成はダイマしない時や終了後もパワーと汎用性をなるべく維持できる熱風をサブウエポンに採用。

持ち物は当初ヨロギでしたが

  • リザミラーをなるべく避けるように構築を組んでいる
  • サンパワー発動時にガエンとチョッキグラを1パンできるようになる
  • 相手により多くのダメージを与える

ことを意識し命の珠を持たせました。

特にグラガエンを1パンできるようになったことでRinya Sunへの立ち回り難易度がぐっと下がりました。

巨大獄炎の性能とパワーどちらも凄まじく今年最強のダイマ枠でした。

 

@防塵ゴーグル 腕白 威嚇

フレアドライブ/挑発/捨て台詞/猫騙

202-136-138-x-119-88

H252 A4 B124 D68 S60

調整:A244ザシアンの巨獣斬+聖剣最高乱数以外耐え

ミラー意識で少し速いHBガオガエン

バナバレルポリ2対策の挑発+防塵ゴーグル。

地獄付きは相手のガエンを2ターンしか足止めできないところを挑発なら3ターン止められることに加えポリ2バレルに有利に立ち回れる点を評価し外しました。

自分がガエンを使うのは4年目になりますが、今年だけはザシアンが強すぎてBDどちらかの数値が足りないと感じることが多かったです。

 

@気合の襷 臆病 葉緑素

リーフストーム/ウェザーボール/ヘドロ爆弾/眠り粉

156-x-103-152-120-145

CS252 H4

一度スタメンから外れたが、お前が必要だ!となり結局戻ってきました。

主にイベル黒バド追い風ザシオーガ等に投げます。

ダイマせず殴ることも多い為草技は連打できるリーフストーム

晴れ下でザシアンに打点を持てるウェザーボール

ウェザーボールだけだと雨下の草タイプに打点がなくなるのとオーロンゲの処理を早めるヘドロ爆弾。

構築の最大値を上げてくれる眠り粉。

守るはヘド爆と選択だと思いますが自分はヘド爆一択だと思っています。

広い技範囲と高速から放たれる眠り粉、巨大鞭撻の定数ダメージ等構築の幅を広げてくれました。

構築単位で重いゴリランダーを処理する役割もあります。

 

@磁石 控えめ トランジスタ

ライジングボルト/飛び跳ねる/エレキネット/守る

155-108-70-167-71-252

CS252 D4

火力特化の控えめ磁石ライジングボルト採用。

ルナアーラと合わせて追い風のない黒バドザシアンにも投げます。

破壊光線ではなく飛び跳ねるを採用することでボルトの負けん気に触れることなくSマウントを取ることができます。

エレキネットは他に欲しい技がなくて入れた技なので諸説。

強いかどうか微妙な枠ですが練習段階ではザシオーガに良い働きをしてくれました。

 

選出

VS ザシオーガサンダー 相性:五分

先発 後発

ダイマックス枠:

基本的には猫ダイサンダーで数的有利を取りに行きます。
初手オーガが来た場合はガエンをグラに下げて天候を奪取しながらダイサンダーでオーガ2パンを狙います。
予選ラウンドのBO1に限っては相手は物理エレキも警戒するはずなので光の壁でダイサンダーを2発耐えられる可能性は低いと考えていました。
残りのポケモンライジングボルトとグラバナで処理を狙います。
相手の選出はロンゲオーガザシアンサンダーorガエンだと予想していましたが、万が一エレキとグラを処理するためにゴリラが選出された場合もバナガエンで押さえつけて対策しているので練習では底々の勝率を出せていました。

 

VS ザシオーガランド 相性:微有利
先発 後発

ダイマックス枠:
ごちらが初手にバナを置くことを警戒して相手はランドかザシアンを初手置きが考えられるため削り役兼トリラーのルナとガエン。
相手の初手次第でトリルグラードンフシギバナのどちらのダイマックスを通していくか決めます。


VS Rinya Sun 相性:有利

先発 後発

ダイマックス枠:
相手の初手はヨロギリザ+何かが予想され無償で獄炎を打たれてしまうと相当苦しいため、リザに強烈な圧をかけられるルナガエン。
初手は守られてもいいのでリザ方向メテオを打ってルナのCを上げながらガエンで盤面操作、リザに守られたら次ターンルナでダイマを切りますが基本はルナグラで相手を削った後こちらの珠リザを通すように立ち回ります。


vs白バドパルキア 相性:有利
先発 後発

ダイマックス枠:

リザとルナアーラとガエンがぶっ刺さっているので有利マッチです。
基本的に1度目のトリルは張られてしまうので相手を大幅に削って2回目を張らせないようにすればパワーで押しきれます。
一応バナの眠り粉プランもありますがレヒレが選出された場合腐ってしまうことと白バドが受からなくなりがちなので殆ど選出しません。


vs黒バドザシアン 相性:五分
追い風あり

先発 後発

ダイマックス枠:

選出択です。
初手の有利不利がグラバナ→ガエンボルト→エレキルナ→エルフバド→グラバナで竦んでしまっている為、最も対応範囲が広いルナバナ初手。
巨大鞭撻+スリップダメ2回で黒バドを倒しながら相手を削ってスイッチトリルからグラードンを通すプランを狙います。


追い風無し

先発 後発or

ダイマックス枠:

レジエレキがぶっ刺さっているので大体勝てます。

エレキを処理しに来るゴリラトドンを選出画面でリザバナが強烈に押さえつけています。


vsイベルタル系統 有利:有利
先発後発

ダイマックス枠:

バナで眠り粉をイベルに当てて裏からリザグラを通します。
イベルはザシオーガに勝てないので持ち込む人は少ないと予想し他に枠を割いている為対策は薄めです。


vsディアルガザシアン 相性:有利
先発 後発

ダイマックス枠:

この手の構築はリザを初手悪戯心+ディアルガでしか処理できないことが多いので悪戯心を処理して裏からリザを通します。
少数ですがディアルガを持ち込む人がいるのは予想できたので一応立ち回りは考えていました。


vsキュレムザシアン 相性:有利
先発 後発

ダイマックス枠:

キュレム+イエッサンの形しか環境に存在しておらず、手助けを絡めないとこちらのリザを倒せないことが多いので、初手ダイジェット+メテオをキュレムに集中すればキュレムがそのまま倒されるかザシアン耐性のついたリザが大体生存する為そのまま押し切れます。

 

反省

構築は4月から練り続けていましたが、

結果的に薄く全対応のような構築にしか仕上がらなかったこと

追い風や相手にテンポを取られた時に捲る手段が少ない構築になってしまったことが今回勝ちきれなかった原因だと思っています。

ポリゴン2を抜いたのが恐らく一番の失敗でした。

事実、3敗のうち2敗はエルフーン入りに、1敗はトリル重力催眠ギミックに敗れているので。

ですが、考察段階で圧倒的に強く上位勢の中でも使用率が高かったグラードン+ポリ2やルナアーラ、2月の勝ち組構築寄りだった珠イベルに早い段階から目を付けることができていたのは自分の考察力に大きな成長を感じました。

ここで自分のVGC2022は終わってしまいましたが、世界大会を楽しみに本業の勉学に励みたいと思います。

 

最後になりましたが自分を応援してくれた方々、本当にありがとうございました。

来年はおそらくSVでの予選になりますがまたJCSの舞台に戻ってこられるよう努力しようと思います。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

Special Thanks

アゼリア・・・5月負けて萎えてる中1か月もほぼ毎日通話呼び出してすまんそしてありがとう。